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モンテッソーリ式幼児教育

モンテッソーリという教育法が今注目されています。イタリアの女医であったマリア・モンテッソーリが考案したこの教育法は、教具と呼ばれる独特の教材を使って行われます。モンテッソーリ教育を行う幼稚園などでは、子どもたちは集団で先生の指示を受けて何かをするということはほとんどありません。棚に並べられた教具の中から、自由に好きな教具を選んで自分の机で静かにそれを行い、最後はきちんと片づけます。うちの子はやんちゃでじっとしていられないから無理、という人もいるかもしれませんが、これは決して大人しい子どもだからできることではありません。どんな子供でも、興味を持ったことに集中して作業を行うことで、徐々に集中力などが身についていくのです。
モンテッソーリの教具は、決して特殊なものではありません。箸で左から右へ豆を移し替えたり、ビー玉を穴に落とし続けたりといった、シンプルなものもたくさんあります。子どもは、大人が首をかしげるようなもので驚くほど集中して長時間遊んでいたりするものです。モンテッソーリの教具は、子どもが興味を持ちそうなきらびやかなものでも音楽が流れるものでもありませんが、子どもたちはそれを繰り返し行うことに喜びを感じ、達成感を味わうことを繰り返します。4歳ごろになると、縫い物や大工仕事、野菜の皮をむいて切るなど、より複雑なことが行われるようになります。モンテッソーリの教育では、それを行うために逐一子供に説明することはありません。子どもたちは先生がやって見せるのを見て、それを真似して覚えていきます。子どもは、自分で主体性をもって行動し、達成することを繰り返すことによって、何事にも集中力を発揮できるように育っていくのです。実際、幼児期にモンテッソーリ教育を受けた子どもは、みな集中力があるといわれています。また、小学生になっても授業を落ち着いて受けられるようになるというのもモンテッソーリ教育の効果だとされています。その反面、モンテッソーリの教育のみを受けて育った子供は集団行動が比較的苦手だったり、その教育自体の効果も指導者によってかなり左右されるともいわれています。現在モンテッソーリは非常に人気のある教育法であり、幼稚園などでもその教育法を取り入れるところが増えてきていますが、実際にはすべての園が正しくモンテッソーリ教育を行っているわけではありません。モンテッソーリだから、と安易に決めるのではなく、その園が実際にどのような指導を行っているのかを調べてから通わせることが大切です。

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