絵本の読み聞かせ
絵本の読み聞かせは、子どもに本を読んであげるだけの簡単なことです。わずかな時間で誰でもできることですが、その効果は幼児教育の観点からも最近特に見直されてきています。親にとっても子どもと触れ合いながら、昔自分が読んだ懐かしい絵本を読んで聞かせる時間を持つのは良いものです。そんな読み聞かせの効果には、どのようなものがあるのでしょうか。
読み聞かせをするのに早すぎるということはありません。胎児の時から読み聞かせをすることで、子どもはママの声を覚え、生れてからもその声に安心感を覚えるようになります。また、寄り添って絵を追いながらママの声で本を読んでもらうことは、子どもの心を落ち着かせ親との信頼関係を築く上でプラスになるほか、ストーリーを追うことで集中力も身に付くようになります。それ以外にも、小さい頃から本に親しんでおくことで読書の習慣が無理なく身に付いたり、登場人物に感情移入しながら話を聞くことで情操教育にも役立ちます。もちろん文字を覚えたり語彙を増やすという意味でも読み聞かせは重要です。
読み聞かせの方法に、決まったやり方はありません。子どもと一緒に楽しみながら読むようにするといいですね。子どもが読み聞かせを嫌がるようならば、無理に読むことはありません。嫌がる子どもに読み聞かせを矯正すると、逆に本嫌いになってしまうことがあります。読み聞かせを嫌がるようならば、本を読んでほしいと思う時期が来るまで待ちましょう。繰り返し同じ本ばかり読みたがっても、できるだけ読んであげるようにしましょう。子どもはストーリーを楽しむだけではなく、その本をママに読んでもらう時間が好きなのかもしれません。どんな本を読めばよいかわからないというときは、図書館の児童書のコーナーなどで相談すれば適当な絵本を紹介してくれます。また、図書館によっては読み聞かせの時間を設け、職員やボランティアの人が本を読んでくれるところもあるので、そういったところに参加して読み聞かせのやり方の参考にするのもいいですね。