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幼児教育がブームと言われていたのも昔の話で、今では当然のように何らかの幼児教育を行っている人が増えているように感じられます。少子化の影響も大きく、親としては子どもの数が少ないために一人にかけられる教育費がアップしており、幼稚園などでも教育法を差別化することで入園児の減少を食い止めようとする傾向があるからです。子どもをエリートに育てたいというわけではなくても、周りがみんなやっているから幼児教育を行わなくては遅れを取ってしまうという焦りもあるのかもしれません。以前に比べると、幼児教育の裾野が広がるとともに、何らかの幼児教育を行うことが普通になりつつあるのではないでしょうか。
幼児教育が広く行われるようになったのは、幼児期に教育を行うことの効果や脳への影響が一般的に認められてきたためです。子どもは3歳までに脳の発達の8割を終えるといわれており、この時期に脳にどのような刺激を与えるかがその後の脳の働きを左右するとされています。実際に、自分では何もできなかった赤ちゃんが、この短期間にある程度の身の回りのことができるようになり、言葉を覚えて、周りの子供や大人とのかかわり方なども学んでいきます。その成長は本当に目覚ましいものです。ここで、おもちゃや教材などを厳選して与えることによって、より良質の刺激となって脳の成長をグンと高めることが可能だとされているのです。また、小学校入学までにある程度の教育を受けているかどうかで、小学校入学後の学習態度に違いがあることもわかっています。授業中に座っていられなかったり授業を静かに受けらなかったりする子供による学級崩壊が問題となっている今、幼児期にある程度の教育を受けている子供のほうがスムーズに入学後の授業を受けているというデータも出ています。脳の発達というだけではなく、座って話を聞くといった習慣を身に付けるという点でも幼児教育には意義があるのです。子どもの可能性は無限といいますが、実際に幼児教育を行ったから天才的な能力を発揮するという子供はほんの一握りです。しかし、多くの子供は幼児教育を受ける前に比べて大きな成長を実感できますし、成長できる環境を与えてやりたいという親心は当然のものです。親子で楽しみながら取り組むことのできる幼児教育は、とても大切だといえるのではないでしょうか。

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