ヨコミネ式幼児教育
ヨコミネ式教育法とは、プロゴルファー横峯さくらの叔父である横峯吉文氏が始めた教育法で、テレビ番組「エチカの鏡」で放映されたことで一躍その名は日本中に広がり、社会現象を引き起こしました。幼稚園児が10段の跳び箱をどんどん飛んだり、逆立ち歩きをしたりする姿に驚いた人もいるのではないでしょうか。ピアニカで曲を演奏し、小学生のようにスラスラ本を読む姿も衝撃的でした。しかも、それが一部の優秀な子どもの特技というわけではなく、すべての子供ができるというのです。「すべての子どもは天才である」という考えのもとで生み出されたヨコミネ式教育法は、適切な時期に子どもの持つ力を引き出す手伝いをすることで、すべての子供が驚くべき才能を発揮させていきます。
とはいっても、ヨコミネ式教育法は、決して天才を養成するために厳しく指導するというわけではありません。もちろん甘やかすこともありませんが、基本的には子どもたちに挑戦する場を与えてやることが大切だと考えます。手取り足取り教えなくても、体育の時間に跳び箱を置いておけば、上級生が跳ぶ姿をみて下級生は自分から跳ぶことに挑戦していきます。また、プリント学習にしても、ひらがなの「あ」から練習する必要はありません。数字の「一」から始めて、次にひらがなの「し」など書きやすい順に作られているので、年少の歳の子どもでも無理なく自然に字を覚えていくのです。このように、子どもに無理に教えていくのではなく、子どもたちが自らやってみようと思うことが大切なのです。
最近ではヨコミネ式教育法を取り入れる幼稚園が多くなっており、その指導法を学ぶために全国各地から幼稚園の先生が集まってきます。子どもがかわいいからと言って、溺愛してしまっていては、何もできない子どもに育ってしまいますが、子どもの可能性を信じてやることで、子どもは次々と自立していきます。幼児のうちに、適切な教育をおこなうことが、日本の将来を支えることになるとヨコミネ式では考えます。体育や文字、簡単な算数などを通して、子どもたちが自立していくことこそ、ヨコミネ式が目指す教育なのです。